北米

2023.08.01 13:30

2020年大統領選挙調査の中止を求めるトランプの訴えを却下、ジョージア州

kovop / Shutterstock.com

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ジョージア州フルトン郡の上級裁判所判事は、2020年に行われた大統領選挙への干渉疑惑をめぐるドナルド・トランプ元大統領による捜査打ち切りの要求を却下した。

ロバート・マクバーニー高等裁判所判事は、トランプとトランプの申し立てに参加した共和党の「補欠」選挙人キャスリーン・レイサムによる州大陪審の最終報告書の破棄要求を却下する判決を下した。このトランプの要求は、州検察が大陪審の証拠を使用するのを妨害し、郡地方検事局が選挙干渉の疑いでトランプの捜査を続行したり起訴したりすることを不適格とするものだった。

マクバーニーは9ページにおよぶ命令の中で、トランプとレイサムは「起訴前段階の手続き」において異議を申し立てる法的地位を有しておらず、彼らの主張する「損害」は「不十分であるか、さもなければ推測の域を出ない、実現性のないものである」と判断した。

トランプはジョージア州では起訴されておらず、検察が招集した特別大陪審がトランプを刑事告発するよう勧告したかどうかは不明だ。

ジョージア州最高裁判所は7月初め、ジョー・バイデン大統領に敗れた2020年の選挙結果を覆そうとしたとされることについて、フルトン郡地方検事の捜査を中止するよう求めたトランプの要求を却下した。この疑惑を否定しているトランプを起訴するには、大陪審の議決が必要だが、今年初めに行われた特別大陪審は、捜査の結果、複数の人物を起訴するよう勧告したと報じられている。この調査は、トランプがジョージア州のブラッド・ラフェンスペルガー州務長官に電話をかけ、トランプがジョージア州で勝利するのに十分な票を「見つける」よう依頼したことに起因している。

トランプは11月に2024年の再選を目指していることを表明して以来、多くの法的課題に直面してきたが、トランプが大統領執務室を去った後、ホワイトハウスの機密文書を誤って扱ったという疑惑をめぐる司法省の裁判で、新たに3つの重罪で起訴された。27日、司法省のジャック・スミス特別顧問は、トランプがマール・ア・ラーゴの監視カメラの映像を削除しようとしたと主張し、故意に国防文書を保持した罪と司法妨害罪などで起訴した。トランプは3月にも、2016年の大統領選に向けてストーミー・ダニエルズら3人に口止め料を支払った疑惑に端を発する事件で、マンハッタンの大陪審に起訴されている。さらに、トランプは7月初め、司法省から2020年の選挙を覆そうとする試みに関する連邦捜査の対象になっていると通告されたと述べた。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太

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