国内

2023.08.01 10:15

トヨタと提携した「ニーリー」 駐車場システム拡大に向け17億円調達

露原直人

Getty Images

駐車場管理システムを手がける「ニーリー」は8月1日、海外機関投資家のKeyrock Capital Managementから17億円の資金調達を実施したと発表した。Keyrock Capital Managementは米国の財団や基金、ファミリーオフィスなどの資金を運用する投資顧問会社。日本国内のスタートアップでは、スキマバイトサービスを展開する「タイミー」と企業の二酸化炭素排出量見える化サービスを手がける「ゼロボード」に投資している。

ニーリーは2013年に創業した。主力事業「Park Direct」は、駐車場の管理会社と借主をつなぎ、駐車場の募集から契約業務、 契約後の月額使用料の収納代行や顧客管理まですべてをオンラインで行う。2022年の借主数は前年比約5倍に増えた。調達資金は、このPark Directの拡大、強化に充てるという。

また、2021年からは法人車両向けに、月極駐車場契約・決済・管理サービス「Park Direct for Business(PD Biz)」の提供も行っている。 今回、資金調達とともにトヨタ自動車との事業連携を発表。トヨタ自動車のソリューションサービスを利用する法人に、オプションとして「PD Biz」を提案し、販路拡大を狙う。

2022年には、電気自動車(EV)領域での事業展開を開始した。現在は、駐車場への充電器設置の実証実験を行っており、今後は事業者と連携し「Park Direct」のデータを活用したEV充電インフラに関する事業推進を行う見込みだ。

文=露原直人

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