ラザルテは、ノーコードツールのAirtableや、Scale AIなどの著名なスタートアップのCEOたちと交流を持つようになったが、フォーブスの投資家ランキングの「Midas List(ミダスリスト)」の常連で、ツイッターやYelp(イェルプ)への投資で知られるフェントンは、さらに大きな扉を開いてくれた。ラザルテが、共同創業者の兄のアーサーとの役割の分担で悩んでいると話すと、フェントンは、シリコンバレーで今最も有名な兄弟が設立した企業の「ストライプ」のジョン・コリソンを紹介してくれた。
ラザルテは、設立8年目の自分の会社が、主にアーリーステージの企業に投資するベンチマークの投資対象にならないかもしれないと思ったが、フェントンに会って「この人なら力になってくれそうだ」と感じたという。
ワイルドライフはその後、ベンチマークが主導した評価額13億ドルのシリーズAで6000万ドルを調達し、現在の評価額は30億ドル(約4200億円)に達している。
そして、今年初めにラザルテが、ワイルドライフのCEOの役割をアマゾン出身のピーター・ヒルに譲ると投資家に告げたとき、ベンチマークは彼に同社のパートナーに加わることを提案した。
「私はこれまですばらしいクリエイターを見つけ、彼らの成功を支援する仕事をしていたし、多くの創業者たちと仕事をしていた。だから、ベンチマークで仕事をすることは自然な流れに思えた」とラザルテは話す。彼は、ベンチマークの6人目のパートナーとなった。
彼は、ゲーム業界の知見を持ち、コンシューマー企業やフィンテック企業とも仕事をしていることから、今後はこれらの分野に重点を置くことになる見通しという。
1995年に5人のパートナーによって設立されたベンチマークは、一貫して小さなチームであり続け、毎週月曜日にはメンローパークかサンフランシスコのオフィスに集まり、ディスカッションをしたり、特別ゲストを交えたディナーを楽しんだりしている。
同社は、個々のパートナーが特定の分野に特化した投資を行うブティック型のアプローチをとっており、9年前にパートナーになったエリック・ヴィシュリアは、これまで13件の案件しか手がけていないと話した。このやり方は、2011年に兄とともに会社を立ち上げたラザルテにとっても魅力的だった。