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欧州

2023.07.29 13:00

チェコスロバキア製の激レア工兵車、ロシアとウクライナ双方に出現

北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるチェコとスロバキアは、いずれも自由なウクライナを支持し、ウクライナに戦闘車両を供与している。チェコはどうやら、ロシアが最初にウクライナに侵攻した2014年ごろにVT-72Bを数両供与していたらしい。一部はいまも現役だ。

他方、ロシアがどのようにしてVT-72Bを入手したのかは、もっと謎に包まれている。ロシア軍は、戦車や戦闘車両の車台を使ったさまざまな回収車両を運用していて、その数は数百両にのぼるという事情もある。

ロシア軍がVT-72Bも保有していることはあまり知られていなかったが、26日、ネット上に出回った動画に映っていたことで周知されることになった。動画はウクライナに向かうロシアの列車を撮影したもので、古い戦闘車両などとともに、老朽化したVT-72Bも1両輸送されていた。


ロシア軍は、シベリアのどこかの車両置き場にある古い装甲回収車を、片っ端から現役に編入しているようだ。とはいえ、これは驚くにあたらない。

2022年2月にウクライナに全面侵攻して以降、ロシア軍は独立した調査で確認されているだけで工兵車をおよそ300両も失っている。これは大半の国の軍隊が保有する工兵車の総数をはるかに上回る数であり、ロシア軍にとっても大きな損害だ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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