同社の声明によると、今後もメタバース関連の「継続的な製品開発の努力」と「エコシステムを拡大するための投資」は増加する見通しで、スーザン・リーCFOは「損失があと1年間は増加すると予想している」と述べた。
インスタグラムやフェイスブック、WhatsApp を含むメタのファミリーオブアプリ(FoA)部門は、広告インプレッションが34%増加し、収益を牽引したことで、売上高がアナリスト予想の305億ドルを上回る317億ドル(約4兆6000億円)に上昇した。
しかし、ブルームバーグは同社のメタバースとバーチャルリアリティ(VR)部門のリアリティラボの損失が前年同期の28億ドルから37億ドルに拡大したと指摘した。
メタのマーク・ザッカーバーグCEOは「当社はメタバースのビジョンに全力を注いでいる」と決算説明会で述べ、人工知能(AI)とメタバースの融合に注力すると付け加えた。
同社のメタバースのチームは現在、ユーザーの維持に注力しており、ゲームプラットフォームのRobloxのゲームをQuestシリーズのVRヘッドセットに対応させると発表した。それでも一部のアナリストは、メタの没入型インターネットへのコミットメントが報われることはないかもしれないと述べている。
「メタは、Horizon Worldsアプリのコンテンツのクリエイターや初期ユーザーからのエンゲージメントが上昇していないため、VRヘッドセットの普及を促進する方法を探るだろう」とブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストは指摘した。
しかし、他のアナリストは、QuestのVRヘッドセットに若干の期待を寄せている。
「メタのメタバースにおける強力な足場を築くための努力は、長期的に実りをもたらすだろう。オキュラスは、AIの技術スタックの上に築かれた同社の野心的な複合現実への取り組みの成果だ」と、調査企業Zacksは7月初旬のアナリスト・ノートで述べていた。
(forbes.com 原文)