気候・環境

2023.07.30 13:30

7月は観測史上最も暑い月に 世界気象機関が発表

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世界気象機関(WMO)と欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は、人類の活動による気候変動が引き起こす異常な高温と大規模な山火事の影響で、2023年7月は史上最も暑い月になる見通しだと発表した。
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同サービスのデータによれば、7月最初の3週間の世界平均気温は16.95度で、2019年7月の16.63度を上回り、観測史上最も暑い3週間となった。その原因となっているのは、北米、アジア、欧州の熱波だ。

中国の新疆ウイグル自治区トルファン市では7月16日、気温が52.2度に達し、国内最高記録を更新した。一方、欧州では広範囲に熱波が発生したものの、1日の平均気温の記録は更新されなかった。

コペルニクス気候変動サービスによれば、7月6日は世界平均気温が観測史上最高の17.08度を記録した。6日、5日、7日は、1日の最高気温がそれぞれ史上3位、4位、5位に入っている。先月の世界平均気温は15.5度で、観測史上最も暑い6月となった。
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ギリシャとカナダの山火事も気温上昇の一因となっている。欧州では昨夏にも熱波が発生し、膨大な数の死者が出た他、フランスとスペインでは大規模な山火事が発生した。

7月の残り期間についての情報は、8月8日にコペルニクス気候変動サービスの月次報告書に掲載される予定だが、世界気象機関は、今月が史上最も暑い月になることはほぼ確実だとしている。また、同機関は、今後5年間で世界が史上最も暑い1年を記録する確率は98%と予測している。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛・編集=遠藤宗生

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