健康

2023.07.30 15:00

スポーツサプリの89%が成分を虚偽記載 米国で調査、一部からは禁止物質も

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結果はというと、かなりのラベルがうそをついていた。57製品のうち、ラベルの表示量と検出量の差が10%以内だったのは6製品(11%)にすぎなかった。さらに7製品(12%)には、FDAが禁止している「1,4-ジメチルアミルアミン(1,4-DMAA)」「デテレノール」「オクトドリン」「オキシロフリン」「オンベラセタム」といった成分が少なくとも1種類含まれていた。
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もちろん、この研究には限界もある。まず、調査したサプリメントは「コンビニエンス・サンプリング」で選ばれた。これはサンプルをコンビニで買ったというのではなくて、身近なところから「便宜的」に選んだという意味だ。今回はネットで購入された。

また、サンプル数も比較的少なかった。調査した57製品は、市販されているスポーツサプリメント全体を代表しているわけではない。だから、サプリメントを製造・販売している業者はみなうそつきだと単純に決めつけてはいけない。とはいえ今回の調査結果からは、業界でかなりの虚偽記載が横行している状況がうかがわれるのも確かだ。

実際、多くのスポーツサプリメントで成分が正しく表示されていないことが明らかになったのは、これが初めてではない。2013年、医学誌「JAMAインターナル・メディシン」でスポーツサプリメントのカフェイン含有量に関する研究レターを読んだ人は、それこそ目を覚ますことになったのではないか。この研究では、調査した20製品のうち5製品で、実際のカフェイン含有量が表示と27〜113%も異なっていた。
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人はうそをつくものだ。サプリメントやその紹介には、Tinderのプロフィールを眺めるときと同じ態度で接するようにしたい。ビーチを散歩するのが好きでドラマを見るのは大嫌いと公言しながら、本当はビーチが大嫌いでドラマ好きという人はいる。同様に、スポーツサプリメントのラベルに書いてあることも、真に受けることはやめたほうがよいかもしれない。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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