終わりの見えない採用プロセスを経験する求職者は増えている。Josh Bersin Company(ジョシュ・バーシン・カンパニー)とAMSのリポートによると、従業員の新規採用にかかる時間は、2023年に過去最高を記録した。データからは、過去4年間一貫して、採用までの期間が長くなっていることがわかる。
その理由の一つは、リモートワークの増加によって、求職者同士の競争が激化していることがある。雇用主は、採用候補者が増えたように感じ、最適な人材をじっくり探したいと考えるようになった。また、採用や入社後の研修にはコストがかかる。経済の先行きが不透明な現在、企業は誤った決断を下すことを恐れている。
だが、職を探す側の人間としては、長引く採用過程にイライラが募ることもよくある。不採用となったり、企業からの連絡が突然途切れたりした場合はなおさらだ。
長引く求職活動を経験している場合、以下の5つの戦略が、モチベーションの維持・管理に役立つだろう。
採用過程の詳細を確認する
応募者には、採用がどのようなプロセスで進むかを知る権利がある。知っていれば、十分準備した上で臨むこともできるし、辞退することもできる。たいていの企業では、採用プロセスが定められている。そうでない場合は、その企業で働くべきではないという危険信号かもしれない。
詳細を聞くのは早ければ早いほどよく、できれば1回目の面接の最後がいい。一次面接でのチャンスを逃した場合でも、採用担当者または採用責任者にメールを送り、次のステップを聞くことができる。