7月中旬、IRDSロードマップの関係者と、ビヨンドCMOSおよびモアムーア(More Moore)のロードマップ作業部会から派生した不揮発性メモリについて話す機会を得た。私たちは、私たちのロードマップが、彼らがこれまで達成してきた成果と適切に協調するようにしたいと考えている。
デジタルストレージ(とメモリ)は、私たちの社会と経済を動かす多くの技術を可能にする。例えば、各種のAIモデルトレーニングは、トレーニングに使用するデータに応じた大量のメモリとストレージを必要とする。モデルをトレーニングした後は、トレーニングで得られた重みづけを保存し、モデル推論に使用できるようにする必要がある。解像度の高い動画や音声、科学データや工学データにも、高度なストレージ容量とパフォーマンスが求められる。
こうしたストレージ技術のロードマップを作成することにより、これらの技術に関する取り組みの指針を示し、さらに、従属的な技術を開発している人に向けて、彼らが開発中のアプリケーションに必要な容量が、いつごろ安価に利用できるようになるのかという情報を提供できるだろう。IEEEマスストレージ・ロードマップは今秋に公開される予定であり、公開された時には、こうしたことの結果について執筆するつもりだ。
技術ロードマップは、技術者やユーザーが、それぞれの活動の計画を立てるのに役立つ。デジタルストレージとメモリは、AIをはじめとする多くの技術を可能にする。IEEEマスストレージ・ロードマップは、HDD、磁気テープ、SSD、光学ストレージ技術の開発に関するインサイトを提供するだろう。
(forbes.com 原文)