東京・全国・世界。TMCの拡大戦略
サービス開始から4年を迎えたTMCの「全国展開」の可能性を西山氏に聞いた。「東京以外のエリア展開については検討もしていますが、その前に東京都内のサービスエリアをもっと拡大します。現在は東京のオフィス街に特化してイートインとテイクアウト、デリバリーという3つのポートフォリオを柱に据えて、テクノロジーを基盤とするサービスを昇華させています。『東京のオフィスランチといえばTMC』という評判を固めてから、次のステップとして日本全国、または海外も含めた次の展開を模索したいと考えています」
TMCのサービスについて今後の展望を語る西山氏
メニューのカスタマイゼーションについては、今後は独自のアルゴリズムによるデータ解析を活かしたトッピング提案も実現したいと西山氏は話す。
「人気のトッピング、好むカレーの味を引き立てるレコメンデーションエンジンをアプリに搭載する可能性はあると考えます。お客様がどんなトッピングを日ごろから楽しんだり、試されているのか集めたデータから傾向は見えつつあるのですが、レコメンデーションの精度も高めることが大事。現在、鋭意研究開発中です」
TMCにおいて自社運用する「FOODCODE System」のプラットフォームを外部に提供するサービスも将来的に見据えている。
「TMCのプラットフォームを新しい飲食店の立ち上げに活用いただくイメージを想定しています。パッケージ化するサービスの範囲など、ご提供方法についてはまだ要望や課題などをうかがい、話し合いながら決めていく段階ですが、問い合わせはいただいています。当社もごいっしょしたいパートナー企業様と機会が整えば、いつか新しいことを始められるかもしれません」
TMCはKITTE丸の内に新しいイートイン対応の店舗をオープンしたばかりだが、続く新店舗の計画も走り出しているという。「多くの方々が手軽にTMCをオフィスランチとして利用できる環境をつくりたい」と西山氏は意気込みを語った。
連載:SCRUM FOR THE FUTURE
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