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2023.07.27 09:30

ツイッター、マスクの投稿からファクトチェック削除 ワクチン副反応関連

Frederic Legrand - COMEO / Shutterstock.com

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ツイッターから名称を変更したSNS「X」で、運営会社のオーナーであるイーロン・マスクの投稿につけられたファクトチェックが削除された。問題の投稿は、米大学バスケットボール選手のブロニー・ジェームズが心停止を起こしたというニュースを、新型コロナウイルスのワクチンと関連付けたものだった。

マスクはこのところ、陰謀論や非主流派の説を広めるような投稿を繰り返している。25日には、ジェームズが心停止状態になったというニュースに対する返信で「すべての原因がワクチンにあるとは言えないが、それと同様、(ワクチンが)何も引き起こさないとも言えない。心筋炎は、既知の副反応だ」とコメントした。

この投稿にはその後、誤解を招く投稿に他のユーザーが背景情報を追加できる「コミュニティノート」機能を利用したファクトチェックがつけられた。CBSニュースとエール大学医学部の情報を基に、心筋炎を起こすリスクは新型ウイルス感染時の方がワクチン接種時よりもはるかに高く、思春期の男性では感染した際のリスクがワクチン2回目接種後の約2倍だと指摘するものだった。

だが、このファクトチェックはその後、削除された。マスクはこの件について追加の投稿を行っておらず、削除理由は不明だ。

米プロバスケットボール(NBA)のスター選手レブロン・ジェームズの息子であるブロニー・ジェームズは25日、今年秋に入学予定の南カリフォルニア大学で練習中に倒れ、心停止状態となった。家族の発表によると、同大の医療スタッフから応急処置を受けた後、病院に搬送されたが、同日の午前中には集中治療室(ICU)を出た。

心停止の原因は公表されておらず、心筋炎が関係していたかは不明だ。

新型コロナウイルスワクチンは、研究によって安全性が繰り返し確認されているのにもかかわらず、以前から陰謀論の対象となってきた。心筋炎は副反応の1つだが、発現はまれ。エール大学医学部によると、発現リスクが最も高いグループは12~17歳の男性。ブロニー・ジェームズは18歳だ。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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