アイルランドの金融・投資事情をテーマにしたパネルに参加したケイト・フレン、ルース・ウィリアムズ、ニール・O・サンズ DON MOLONEY
リムリック市・郡議会の最高責任者であるパット・デイリー氏は、同市のキャッチフレーズである「大西洋の最先端、ヨーロッパ的歓迎」について、単なるスローガンや哲学ではなく、生活様式であると説明した。大西洋に面した西向きの位置は、北米との強力な海運、旅行、人材の繋がりを意味するが、リムリックがヨーロッパ本土に地理的に近いことを考えれば、ヨーロッパに対しても同じことが言えるということだ。
カレン・ブロスナハンとパトリス・オマホニーは、アイルランドの立地がもたらす大陸横断的なメリットを考慮し、アイルランドでの会議、企業リトリート、ビジネスミーティング、その他のイベントの開催に関する情報を提供した。
2人はそれぞれ、「フォルチャ・アイルランド」と呼ばれるアイルランド政府観光局で、シャノン地域会議スポーツ局のゼネラルマネージャーと、「ミート・イン・アイルランド」のビジネス開発担当として働いている。オマホニーは、アイルランドは年間1000万人の観光客を受け入れており、そのうちの15%はビジネス目的で訪れていること、そしてビジネス観光客はレジャー客に比べて3倍の利益をもたらしていることを指摘した。
開催地各地で起業家や地元企業経営者と出会う
午後には、イベント参加者の2つのグループがリムリックの市内中心部に広がり、4つの場所でランチやツアーを行った。リムリックの中心部での事業展開や、リモートワーク時代のオフィスビルへの人材誘致について、創業者や経営者から話を聞いた。スポーツメディア、テクノロジー、データ企業であるSTATS Perform(スタッツパフォーム)は、EMEA本部として2018年にリムリックオフィスを設立した。同社は、バイエルン・ミュンヘン、ゴールデンステート・ウォリアーズ、ニューイングランド・ペイトリオッツを含む約500のスポーツチームに、選手のパフォーマンス、採用、戦略を分析するためのカスタマイズ可能なデジタル・データ・プラットフォームを提供している。
2023年5月にオープンしたInternational Rugby Experience(インターナショナル・ラグビー・エクスペリエンス)は6つのフロアにまたがる没入型のインタラクティブなミュージアム。来場者は地域の草の根レベルからプロレベルまでラグビーを理解することができ、さらにキック、パス、ランニング、タックルといったラグビーに必要なスキルのシミュレーションで仲間と競い合うことができる。
リムリックのガーデンズ・インターナショナルとトランザクト・キャンパスのオフィスを見学する参加者 BRIAN ARTHUR