先輩が後輩を気にかけるという行動は、高い社会的地位にある人の義務感や社会的責任から、つまりノブレスオブリージュのひとつだったのかもしれない。
10年ほどたち、ちょっと余裕が出てきた頃、お礼をつけてお金を返しに行った。でも「馬鹿野郎!返してもらおうなんて思ってない!後輩にどんどん奢れ!」と怒られた。それが今の自分をつくっていると言っても過言ではない。まだまだ若者にしてあげられることは沢山ある。また機会があれば、おんなつのノブレスオブリージュ席のような企画に参加し役立てたらと思う。
今年のおんなつに参加して驚いたのは、ノブレスオブリージュ席のなかで新しいコミュニケーションやビジネスが生まれ始めていることだ。2日間顔を出し(コンサートへの参加は19日のみ)、配った名刺の数は100枚を優に超える。会場だけでなく、コンサートが終わったあとに急遽宴の席が設けられるという流れもあった。
それだけ多くのエグゼクティブの方々が注目する理由のひとつに、ノブレスオブリージュの考えがあるのかもしれない。