ノブレスオブリージュ席は20席が完売
今年も8月18日、19日に開催されたおんなつ。昨年より規模を拡大し、場所を「サントリーホール ブルーローズ」に変更。ノブレスオブリージュ席も増え、2日間で計20席が完売した。それだけ多くのエグゼクティブの皆さんが賛同した形だった。僕がメインで参加した8月19日には、オペラの曲や声楽の歌のリクエスト大会があった。あまり詳しくはないが、カンツォーネなども楽しんだ。
筆者のノブレスオブリージュ席には、お世話になっている方々を呼んだ。放送局、出版社の方、いつも僕を支えてくれる人々、さらにプロのオペラ歌手を目指す音楽大学の院生など。交流も含め非常に盛り上がっていた。
この日はコンサートが始まる前に、30分ほどのウィスキーセミナーが行われた。サントリーホールの歴史の中でも「初」の試みらしい。ウィスキー100周年を迎えたサントリーからのプレゼントである。
セミナーには、ウィスキーコンシェルジュの佐々木太一氏が登壇。元バレーボール日本代表選手で、現在はサントリーのマーケティング部でウィスキーの啓発活動をしている方だ。
始めにサントリーウィスキーの「響」をストレートでいただき、その後、加水して香りを楽しむ。さらに、「山崎アメリカンオーク樽原酒」「白州スモーキーモルト原酒」「知多グレーン原酒」などを、佐々木氏の軽快なトークとともにいただいた。「絵とマンガでわかるウィスキー1年目の教科書」の著者でもある佐々木氏は、僕のようなウィスキー初心者でもわかりやすいように解説してくれた。
ノブレスオブリージュへのお礼?
そしてコンサートがはじまった。シャンパングラスを持ったテノールの樋口達哉さんとソプラノの森谷真理さんが登場し、歌声が響き渡る。一曲目の途中で、会場のあちこちで若者が立ち上がり、一緒に歌い始めた。一種のフラッシュモブ的な感覚にとらわれて感動する。聞けばこれは、ノブレスオブリージュ席を購入した人たちへのお礼だという。学生たちの歌声が本当に嬉しかった。僕はたまたまチケットを買うチャンスと機会に恵まれただけだが、彼らの未来になにか影響を与えられているだろうか?と考えを巡らせた。