このエピソードを聞いた堀尾は、「科学的なデータを活用したり、正しい方法やルールを整備したりすることを重視しがちですが、リーダーの愛情や気遣いも大切だと気付かされました」とコメント。その上で、「企業全体としても個人としても、しっかりと健康に向き合った方が幸せになるということは、誰もが共感できることだと思います。『人的資本経営』というと難しく捉えがちですが、もっとシンプルに考え、何が目的であるのかを見直すためのいい示唆を提供していただきました」と総括を述べた。
これを受けて鈴木氏は、「人的資本経営の基盤は、『人材が資本である』からこそ、仕組みを整えてパフォーマンスを上げていきましょうということだと思います。そして、そのための土台は社員の健康です。社員が健康で目標に向かえるようにサポートできれば、それがゆくゆくは組織の大きなエンジンとなり、組織成長にも繋がると思います」と語り、セッションを締め括った。
鈴木氏との1時間に及ぶ今回のトークセッションは、下記アーカイブで全編視聴可能だ。
第9回には、ZENKIGEN 代表取締役 CEO 野澤比日樹氏が、ゲストとして登場。7月18日の配信後、記事も順次公開予定だ。
登壇者プロフィール
鈴木啓太(すずき けいた)◎AuB 代表取締役社長。2000年に浦和レッドダイヤモンズに加入。Jリーグではベストイレブンに2度輝くなど、16年間浦和レッズ一筋でプレー。日本代表には2006年に初選出後、28キャップを獲得。2015年、AuBを設立。アスリートの腸内細菌の研究成果より、フードテック事業、コンディショニングサポート事業などを展開する。堀尾司(ほりお つかさ)◎LUF 代表取締役会長、All Personal 代表取締役CEO。リクルートを経てソフトバンクBBへ。ソフトバンク通信事業3社を兼任し、営業・技術統括の組織人事を担当。その後、グリーへ転職し、国内の人事戦略、人事制度、福利厚生、人材開発の責任者を歴任後、東京東信用金庫に入庫。地域活性化に従事し、2017年All Deal創業。2018年にAll Personalへ社名変更。All Personalでは、パフォーマンステック事業 CANTERA責任者も務める。
上村真菜(うえむら まな)◎LUF マーケティング・PR担当。日本生命にて営業を経験した後、Webマーケティング業界のスタートアップ企業 PIGNUSへ転職。広報や人事担当者を務めた後、All Personalへジョイン。クライアントの人事戦略から実務を伴うコンサルティング案件に従事しつつ、自社のマーケティングやPR業務を兼任。LUFに転籍後、マーケティングチームにてサービス開発やPR活動に従事する。