リーダーシップ

2023.08.10 12:00

世界56位と57位のパワフルウーマンから、妹たちへ。東京都知事と日銀理事が初対談

Forbes JAPAN編集部
小池:これからの時代を生きる女性にとっては、ステージを日本に限定しないことも大切だと思います。日本のマーケットは1億2000万人程度にすぎませんが、世界に目を向ければ、80億人のマーケットが広がっている。その80億人を相手にしてグローバルに活躍していただきたいですね。

例えば東京都では、最先端のテクノロジーなどを通じて世界共通の都市課題を克服するためのプロジェクトを立ち上げました。Sustainable High City Tech Tokyo の頭文字をつなげ「 SusHi Tech Tokyo(スシテック東京)」とすることで、寿司を連想させ、新たな価値を世界へ発信していきたいという思いを込めています。

清水:今後が楽しみなプロジェクトですね。

私自身も成し遂げたいことはたくさんありますが、これからの女性リーダーには、一歩引いた目線から自分自身を客観視してみてほしいです。そうすると、おのずと自分の強みが見えてくるので、その強みを職場で最大限、発揮していただきたいと願っています。

小池:人口の半分が女性なのですから、女性がもっと活躍しないともったいない。ぜひ、勇気を出して世界の舞台に羽ばたいていただきたいですし、私たちとしても、そのような女性を応援していきたいですね。


こいけ・ゆりこ
◎1952年、兵庫県生まれ。ニュースキャスターとして活躍後、92年、政界入り。環境大臣、内閣総理大臣補佐官(国家安全保障担当)を経て女性初の防衛大臣に就任。2016年、女性初の東京都知事に。20年に再選し、現在2期目。

しみず・ときこ◎1965年、東京都生まれ。東京大学卒業後、日本銀行入行。2010年、日銀創設以来初となる女性支店長として高松支店赴任。国際局審議役等を経て、16年に欧州統括役ロンドン事務所長、18年より名古屋支店長。20年より現職。
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文=音部美穂 写真=小田駿一

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年8月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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