米エネルギー省の助成金も獲得
「Avnosは、工学的ソリューションだ。システムに流れ込む空気の量やCO2含有量、バックエンドから排出される空気の量などを測定するあらゆる器具を備えている」とカインは言う。コノコフィリップスの副社長であるワーウィック・キングは、声明の中で次のように述べている。「CO2排出量の削減は、秩序あるエネルギー転換を可能にする上で重要だ。当社は、それを実現する革新的なソリューションを探し求めており、AvnosのHDAC技術への投資は、当社のコミットメントに合致する」
Avnosは、米国エネルギー省の助成金と南カリフォルニア・ガス・カンパニー(SoCal Gas)からの資金援助を受けて、ベーカーズフィールドにパイロット施設を建設した。カインによると、同施設は年間30トンのCO2を除去し、150トンの水を生成することが可能だという。より大きな商業規模のモジュールは300トンのCO2を除去し、1500トンの水を生成することができ、2024年に運転を開始する予定だ。
同社は、複数のモジュールを組み合わせてキャパシティを格段に増やしつつ、電力源に大規模な太陽光発電や風力発電を用いることを目指している。
「ウォーターポジティブ(消費量より多くの水を供給すること)であることや、HDACを使って干ばつと闘うことができるのは、我々の大きな差別化要因だ。カリフォルニアやアリゾナ、チリの砂漠地帯のように再生可能エネルギーが豊富な地域では、水を生産することは大きな付加価値となる」とカインは語った。
(forbes.com 原文)