スタートアップ

2023.07.25 18:00

「陸上でトラウトサーモン養殖」FRDジャパンが210億円調達【7月第3週資金調達まとめ】

Synspective

調達額:50億円
調達先:三菱UFJ銀行(アレンジャー) / みずほ銀行 (コアレンジャー) / 商工組合中央金庫 / りそな銀行
備考:独立行政法人中小企業基盤整備機構による革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度を活用 / シンジケートローンによる融資契約を締結(期間5年)

衛星データを用いて広域の地盤変動を解析し、その結果を提供するソリューションサービス「Land displacement monitoring」等のサービスを提供している慶應義塾大学発スタートアップ。

「Land displacement monitoring」は小型SAR衛星の開発・打ち上げ、衛星が取得した衛星データを用いて広域の地盤変動を解析し、その結果を提供するソリューションサービスである。

同社独自のInSAR解析技術により、広域な地表面の変動量をmm単位で検出し時系列で表示することで、地下鉄の開発、空港のメンテナンスなど様々な建設プロジェクトの効率化を図っている。

その他にも施設における稼働状況の異常検知を行うモニタリングサービス「Facilities Monitoring」や大規模な太陽光発電所や屋上太陽光発電所の設置場所の計画が難しい場合において、適した場所を見つけることができるサービス「Solar Potential Area Mapping」等の提供を行っている。

2023年7月には、独立行政法人中小企業基盤整備機構による革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度を活用し、総額50億円を三菱UFJ銀行、みずほ銀行、商工組合中央金庫、りそな銀行と複数の金融機関が組成したシンジケートローンで調達する融資契約を締結した。

今後2020年代後半には、30機のコンステレーションとアナリティクスプラットフォームを活用して、準リアルタイムで世界の変化を理解できる統合システムの構築を目指す方針だ。

デイブレイク

調達額:20億円
調達先:モバイル・インターネットキャピタル / 環境エネルギー投資 / PC‐SBI投資事業有限責任組合 / SMBCベンチャーキャピタル / 三井住友銀行 / りそな銀行 / 西武信用金庫 / 日本政策金融公庫 / 肥後銀行 / 商工組合中央金庫
備考:シリーズBラウンド/その他事業会社2社を含む

フードロスを解決することを目的とする日本で唯一の特殊冷凍テクノロジーの専門会社である。

インターネットテクノロジーを用いてメディアを通じ、今までロスしていた食品、素晴らしい食材を全世界に届ける。

5種類の特殊冷凍テクノロジーを扱っており、デモルームでの凍結テストをはじめとして、専属の栄養士による実験データや経験則をもとにお客様に最も適したソリューションを提供する。

フローズンフルーツサービス「HENOHENO」は果物のフードロスを冷凍技術で解決する。

規格外などの理由で廃棄される年間約100万トンもの果物を、冷凍テクノロジーで新食感のフローズンフルーツに作り変え、オフィスや家庭に配送するサービスである。

サービス開始から約半年となる2019年9月時点で、導入実績累計100社を突破した。

2023年7月には、シリーズBラウンドにおいて、モバイル・インターネットキャピタルをリード投資家として、環境エネルギー投資、パナソニックくらしビジョナリーファンド、SMBCベンチャーキャピタル等を引受先とした第三者割当増資に加え、三井住友銀行、りそな銀行等の金融機関6行からの融資も合わせて、総額20億円の資金調達を実施した。

今回の調達を通じて、特殊冷凍機のノンフロン化やIoT機能、プロフェッショナル人材の採用、国内拠点の立ち上げ、事業拡大や海外進出などを加速していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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