欧州

2023.07.26 09:00

ロシア軍も反攻、ウクライナ北東部でM-55S戦車撃破

Twitter投稿より

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ロシア軍はウクライナ軍の反攻の妨害を試みている。

ロシア軍はウクライナ北東部のロシア占領下にあるスバトベのすぐ西からクレミンナ郊外まで伸びる約64キロの前線に沿って多方面から攻撃を仕かけた。この結果について、米シンクタンクの戦争研究所はロシア軍が「主張する前進」と表現した。

ロシア軍による攻撃の犠牲となったのは、ウクライナ軍のM-55S戦車だった。ロシア軍が撃破した、初のスロベニア供与の戦闘車両とみられる。

7月22日にネット上に出回った動画には、M-55Sが真昼間に樹林帯にそっと入る様子が映っている。乗員が車両を枝でカモフラージュするが、無駄だった。ドローンが監視していた。ロシア軍が発射した砲弾が炸裂し、M-55Sは炎に包まれた。

戦車は完全に損壊したようだ。もちろん、ロシア軍がM-55Sを破壊したと思われた前回のように、その後の映像で戦車が無事であることが示されて我々を驚かせることがない場合の話だが。

スロベニアは昨秋、ドイツが軍用トラックを提供するのと引き換えに、所有していたM-55S戦車28両すべてをウクライナに提供した。重量36トン、乗員4人のこの戦車は元々、1950年代半ばに製造された旧ソ連のT55戦車をイスラエルが1990年代に改良したものだ。

M-55Sは爆発反応装甲が追加で施されているが、防御力は低い。それでも、それなりに近代的な英国製の105ミリ砲とイスラエル製の優れた火器管制装置を備えている。最近のM-55Sは、ウクライナ軍が運用するドイツ製レオパルト1A5戦車と同様、戦車というより移動砲だ。防御力はそうないが、火力はある。

旧式の戦車であるM-55Sがスバトベ・クレミンナ戦線に配備されているのは、その脆弱性のためかもしれない。我々が知る限り、M-55Sはすべてウクライナ軍の第47独立機械化旅団が運用しているが、同旅団は南西に160キロ離れたザポリージャ州で戦闘の真っただ中にいる。

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翻訳=溝口慈子

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