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2023.07.25 13:00

スレッズにはもう飽きた? ユーザー離れはソーシャルメディア過多の表れか

ソーシャルメディアでは、ユーザー全員が巨大な広告エンジンを構築する手助けをしている。私たちがソーシャルメディア企業のためにすべての仕事をこなし、アプリを作る会社が利益を得ている。私たちは多くのフォロワーを持ち、自分の投稿に「いいね!」がつき、スポットライトを浴びて拡散を望むという考えのとりこになっている。その一方でマーク・ザッカーバーグは金を数え続け、私たちがそれに付き合うほど愚かであることに独りほくそ笑んでいる。

私たちは愚かなのだろうか。そんなことはない。私たちは人間だ。ソーシャルメディアアプリは、私たちが注目を集めたがっており、情報を求めていることを知っている。私たちは情報を得たいと思っており、情報を提供したいのだ。

問題は、このデジタルのランニングマシーンが永遠に動き続け、終わりが決してないことだ。ゴールがあると信じ込ませと同時に決してゴールに到達させない。それがソーシャルメディアの本質であり、完璧なまでに魅力的だ。スレッズは、最新の終わりのない策略に過ぎない。

残念ながら、その策略は通用しなくなりつつあると思う。

私は今後もスレッズを使い続け、その成り行きを見守るつもりだ。多くのユーザーはスレッズを試し、機能を一通り使っただけで離れていったことがデータからうかがえる。スレッズのインターフェースはすっきり整っており、大炎上騒ぎはまだ目にしたことがない。

私はこのところスレッズに注目している。ただ、私たちがなぜこのようなアプリを使い続けるのか、私たちは何を得たいのか、そして誰かが最終的にソーシャルメディアアプリを再び使う価値のあるものにする方法を見つけ出すのかどうか、もう少し意識して見守ろうと思う。当面はランニングマシーンだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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