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2023.07.25

就活での「ChatGPT」活用、大学生の4人に1人が経験

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昨年から一気に話題となった「ChatGPT(生成AIサービス)」。作業や情報整理をAIの力で時短しようと、さまざまな活用方法が見出されています。一方でChatGPT に限らずAIをどこまで利用すべきなのかという議論もされており、学業での利用制限を設ける動きがあったり、世界的には国連総長がAI兵器の禁止を呼びかけたりなど、今後も活発になるのではないでしょうか。

そうしたなかで、dodaキャンパスが「ChatGPT(生成AIサービス)の活用実態を調査」を実施。就活を行う大学3、4年生にChatGPTの活用実態を調査しています。

その結果、就活においてChatGPTなどの生成AIサービスを試用したことはあるかの問に対し、「ある」と回答したのは26.5%いました。こうした新たな技術に対して、積極的にアプローチする大学生は意外と多く、就活にも利用するというのは現代っ子という印象を強く感じます。

就活のどのような場面でChatGPTを使ったのかとの問には、「企業の志望動機の生成」が63.6%、「自己紹介PRの作成」が62.8%、面接練習が24.0%となっています。なぜChatGPTを利用したかの理由としては、「時間短袖のため(企業分析やES作成などの作業時間)」が60.0%、「時間短縮のため(今後のキャリアや自己分析などの思考整理)」が45.8%と、主に時短を理由にしてますが、「話題になっているため/興味本位」が43.3%と多くの人が興味関心を持っているということが、この回答から見られます。


ChatGPTを利用したメリットとしては、「自分では思いつかない気づきが得られた」が77.5%と、時短になったよりも多くの人がメリットとして挙げています。一方デメリットは「なかった」が65.3%とダントツで、ChatGPTを使った就活はメリットしかないと感じているようです。


逆にChatGPTを利用しない学生の意見としては、「生成系AIを、目的を持って使うことが不正のように感じられ、気が引ける」といった懸念や「精度が悪く、何より話したいことと文脈がずれて使い勝手が悪い」といった信ぴょう性の低さ、「効率性よりも、自分の言葉で表すことに意義があると思う」という自分の力でやりたいという回答がありました。

就活でのAI活用は是か非かという議論も出てきそうですが、自分のことをしっかり把握し、自分の考えを伝えられることを前提で、AIがそれをうまく伝えるためのサポート役であれば、ありなのではないでしょうか。

出典:dodaキャンパス「ChatGPT(生成AIサービス)の活用実態を調査」より

文=飯島範久

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