アップルが今年6月に発表した15インチMacBook Airを振り返ってみる価値はあるだろう。これは最新のMacBookであり、13インチ以上のスクリーンを初めて搭載した一般消費者向けMacBookでもある。Windowsのノートブックがこの大きさの選択肢を何十年も前から提供していることを考えれば、アップルの対応は極めて遅すぎると言わざるを得ない。
そしてこれは、MacBookで実現されていなかった一般的な特性の1つに過ぎない。
アップルが頑なに認めようとしてこなかった最も顕著な領域の1つがタッチスクリーンだ。これらはWindow市場のオプションとして広く使われているだけでなく、タッチスクリーンインターフェースはiOSやiPadOSの重要な部分でもある。1つのアプリがすべてのデバイスで動作できる一体型のプラットフォームを作り出すという目指す方向を考えると、Mac、特にMacBookにタッチスクリーンがないことは、自ら作り出した大きな障害と言えるだろう。
アップルの忠実なコミュニティが(少なくとも、クパチーノの基調講演でタッチスクリーンが必要だというシグナルが出るまでは)タッチスクリーンは不要だという考えを押し通す一方で、他の多くの人々はアップルがノートブックのタッチスクリーンは便利な追加機能だと気づくのを待っている。
確かにアップルはそれに取り組んでおり、新たな特許ではアップルがどのようにタッチスクリーンを実装し、ラップトップの主画面に圧力感度をオプションとして提供できるかを説明している。「Computing Device Enclosure Enclosing A Display And Force Sensor(ディスプレイと触覚センサーを囲むコンピューティングデバイスの筐体)」と題されたこの特許では、主画面と副画面(不遇に終わったTouch Barなど)がこの技術からどのように利益を得るかを詳述している。
公開された特許が必ずしも商用リリースを約束するわけではない。しかし、それらはアップルの思考やR&Dチームが何を考慮しているかについて、多くを教えてくれる。そして、MacBookにタッチスクリーンは必要ないという自信にも関わらず、アップルがMacBookにタッチスクリーンを追加するための技術を開発してきたことは明らかだ。
技術はそこにあり、ソフトウェアも整っている。エコシステムも準備が進んでおり、期待は高まっている。
アップルはいつまで待たせるのだろうか?
(forbes.com 原文)