スレッズのDAUは7日には4400万人だったが、足元では1300万人ほどにとどまっている。1日の平均利用時間もわずか4分と、公開初日の5日につけたピークの19わから大きく落ち込んでいる。
スレッズは公開から5日足らずで登録者が1億人に達していた。
センサータワーによると、ツイッターのDAUは現在およそ2億人で、1日の平均利用時間は30分ほどとなっている。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でSNSマーケティングを教えるリア・ヘイバーマン非常勤教授は、SNSでは「何人登録しているかはまったく重要でない。重要なのは、どれくらいエンゲージメントやインタラクションがあるかだ」とWSJに説明している。スレッズについては「街の広場のようなものではなく、営利目的のビジネスだ」とも指摘している。
スレッズはツイッターと似たような仕様ではあるものの、デスクトップPCから使えない、トピックの検索ができないといった違いもある。
WSJによると、メタの経営陣は利用の減少は想定内とし、ユーザーを引き留めるために新たな機能の追加を計画しているという。
スレッズはメタが運営する別のSNS「Instagram(インスタグラム)」のアカウントから登録する。インスタグラムの月間ユーザー数は20億人を超えるため、その巨大なユーザー基盤がスレッズの当初の登録者数押し上げに寄与したもようだ。
一方、スレッズ公開後の2日間、ツイッターのウェブサイトへのトラフィックは前週の同じ曜日に比べ5%落ち込んだと伝えられる。
マーク・ザッカーバーグ率いるメタは、イーロン・マスクによる昨年10月の買収後にツイッターの混乱が続いていた時期にスレッズを立ち上げた。ツイッターはその後もマスクのもとで数々の物議を醸す決定をし、最近もユーザーが1日に閲覧できるツイート数を「一時的」に制限している。
テック業界を牛耳るビリオネア2人の対立は、マスクによる「金網マッチ」の挑発にザッカーバーグが応じ、互いに格闘家とトレーニングしている様子の写真が出回るなど「場外乱闘」の様相も呈していた。
(forbes.com 原文)