動画のなかでは、プリゴジンと思しき男が、ワグネルの戦闘員らをベラルーシにようこそと歓迎している。男はある戦闘員から「エフゲニー・ビクトロビッチ」と、目上の人への敬意を示す父称付きの名前で呼ばれている。これはプリゴジンの名前と一致するが、動画は画質が粗く、本人かどうかははっきりしない。
Prigozhin (or someone who looks like him) appeared in public for the first time since the mutiny.
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) July 19, 2023
Main points from his statement:
◾️confirmed Wagner PMC moving to Belarus
◾️called what is going on in Russian army these days "a shame"
◾️promised to make Belarus army "second in… pic.twitter.com/nGngNyNNx2
男は、ワグネルはウクライナではもう戦わず、「アフリカへの新たな旅を始める」と宣言。ただし、「われわれや、われわれの経験を辱めることを求められないという確信を得られれば」ウクライナに戻るだろうとも語っている。一方、「(対ウクライナの)前線で起きているのは恥ずべきことだ」と断じ、ロシア国防省をあらためて批判した。
プリゴジンは6月23〜24日、「正義の行進」と称してワグネルの部隊をモスクワに向けて進ませた。その途中で、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の仲裁案を受け入れて行進を停止させ、反乱は収束した。
ワグネルはロシアを離れ、ベラルーシに移るという取り決めだったとされる。だがルカシェンコはその後、プリゴジンは「ベラルーシ領にいない」とし、ワグネルの部隊についてもまだウクライナに駐留していると述べていた。
米紙ワシントン・ポストによると、プリゴジンはロシアの治安機関に押収された資金や武器を取り戻すためにサンクトペテルブルクに戻っていたという。ただ、その後の消息は不明だった。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、反乱から数日後、ロシアの経済紙コメルサントのインタビューで、ワグネルにロシア軍傘下の部隊としてウクライナでの戦闘を続けることを提案したが、プリゴジンが断ったことを明らかにしていた。
(forbes.com 原文)