AI

2023.07.20 15:30

今、ハリウッドが抱える「恐怖」を体現する動画生成AI発表

安井克至
これらのサンプルから見ても、この技術はサウスパークのエピソードのように見え、感じ、聞こえるものを生成できる。しかし、最良のファンアートでも、1分間も視聴すれば、何かが少し違うことに気づく。それはまだ人間が管理し、訓練し、何をするべきか、何が間違っていたかを教える必要がある。それがAIというものだ。それは自分の間違いから学んで行く。現時点では、これらのエピソードは本物のようには感じられないが、改善が進めば本物のように感じるようになるだろう。

「私たちは、オリジナルのショーを含むさまざまなテレビ番組に関連したシミュレーションを行っています」とサーチは語る「私たちはいくつかのスタジオと交渉中です。トップクリエーターとも協力してオリジナルのキャクターを作成し、そうしたオリジナルキャラクターを使った複数のAI TV番組制作も進行中です」

現時点では、ShowrunnerはハリウッドがAIに対して抱くすべての恐怖を代表するものだが、それはあなたが思う理由ではないかもしれない。脚本家たちは初めて自分自身の制作手段を所有することができる。いつの日か、脚本家たちは、Showrunnerに向かって脚本、絵コンテ、俳優をアップロードし、自分の構想する映画をAIによって作成されたアニメーションのモックアップとしてプレゼンすることを可能にするだろう。言い換えれば、脚本家にとって悪いことのように見えるものが、逆説的に彼らにこれまで以上の力を与えられる可能性がある。

労働組合と関係のある作家の友人が、ロサンゼルスの脚本家組合に連絡を取ってくれたが、この記事についてのコメントは拒否された。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事