音楽

2023.08.11

BTS10周年、休止中も周囲は戦略怠らず。第2章としての新曲『Take Two』

Forbes India

2013年6月13日にデビューしたBTSは、韓国人アーティストとして初めてアメリカとイギリスのチャートを席巻し、数十億ドルを稼ぎ出し、その過程でグローバルなファンダムを築いた。
 
そのK-POPの大スター、BTSのファンが月曜日、ソウル周辺のホットスポットに集まり、スーパーグループの結成10周年を祝った。

ARMYと総称されるグループのファンは、所属事務所HYBEのオフィスの前に集まり、壁に描かれたスターの巨大な壁画の前でセルフィーを撮ったり、TikTok動画を録画したりした。

韓国郵政公社は、BTSのデビュー記念日である火曜日に郵便局で発売されるBTSの記念切手の特別版を発表した。

韓国郵政公社の切手デザイナー、キム・ミファ氏はAFPの取材に対し、「多くのARMYからBTS切手の発売を要望されており、私たちもこの世界的アーティストの10周年記念切手を発行したいと考えました」と語った。

BTSは現在活動休止中で、メンバー2人が義務である韓国軍の兵役に就いている。

シングル「Take Two」は、ミュージシャンとしての10年を経たバンドの第2章を意味するとされている。

この記念日を祝うために世界中のファンが韓国を訪れ、ソウル市政府は訪問者のための特別プログラムを実施した。

「ここにいることに興奮する。他のARMYに囲まれてスリリングです」とオーストラリア出身のBTSファン、科学者のアン・ミチックさん(55)はAFPに語った。

「他のARMYに会うと、まるで別の家族ができたような気持ちになるんです」

BTSは私の人生を救った

海外から訪れるファンのために市政府が発表した特別な地図には、韓国の首都にある13の場所が掲載されている。

その中には、龍山にあるエージェンシーHYBEのオフィスや、BTSが『トゥナイト・ショー・ウィズ・ジミー・ファロン』の特別版を撮影した歴史的な景福宮も含まれている。

ファンたちは、お気に入りのバンドを称えるために遠くまで来た甲斐があったと語った。

インドネシア出身で経理の仕事をしているファンのクラウディア・アグスティン(23歳)は、BTSに「本当に人生を救われた」とAFPに語った。

彼女は、グループの10周年を「本当に、本当に誇りに思う」と語った。

「デビュー当時から彼らがどんなに苦労してきたか知っている。今では、その後大成功した彼らを誰もが知っています」と彼女は付け加えた。

月曜日から、南山ソウルタワーや東大門デザインプラザなど、ソウル中の重要な観光スポットが10周年を記念してARMYのカラーである紫色にライトアップされる。

兵役を終えていないBTSのメンバーはソロ活動で忙しく、ジミンは3月に6曲入りのソロアルバム『FACE』をリリースした。

これらの活動も、入念に計画された戦略の一環だろう、と専門家は言う。

たとえばビルボードのK-POPコラムニスト、ジェフ・ベンジャミン氏はAFPにこう語った。

「韓国の兵役義務により、どの男性K-POPグループも一時休止や移行期間が必要になるが、BTSのように、楽曲やコンテンツに入念に意味を込め、事前に計画し、十分な準備をしているグループはそうはない」

「新曲の『Take Two』も『BTSの新章』をファンとともに考える楽曲だ」とベンジャミンは付け加えた。

forbesindia.com 原文

編集=佐藤小春・石井節子

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