カリフォルニア州からの助成金
リミナルは、過去7年間を主に研究開発に費やしてきたが、今年後半にはEchoStatを欧州の大手バッテリー工場に導入して技術検証を行う予定という。同社は投資家からも注目されており、今年2月にはシリーズA2ラウンドで1750万ドル(約24億円)を調達し、4月にはカリフォルニア州エネルギー委員会から275万ドルの助成金を獲得している。より多くのバッテリー製品が市場に投入され、自動車メーカーやサプライヤーがバッテリーの生産増強を急ぐ一方で、バッテリーの発火が相次いでいる。このため、EスクーターやEバイクを含むEVに搭載するバッテリーの欠陥を早期に発見し、リスクを緩和する必要性がこれまでになく増している。
シェは、バッテリー業界がより安全な製品を生産するための対策を講じる義務があると述べている。「シボレー・ボルトの不良率は、10ppm(0.001%)程度だったが、数十億個や数百億個のセルを製造すれば、かなりの台数で問題が発生することになる。需要に追いつき、品質と安全性を犠牲にすることなく、生産スピードを速めることが今後の大きな課題だ」
(forbes.com 原文)