「特にこの数年は、進学せずに起業をするような生徒も出てきています。教室内にはない、新しい経験を望む生徒も多いため、英国校では起業クラブを立ち上げました。そこで出たアイデアを実際に企業に売った生徒もいます。ジャパン校でも、近隣の企業と連携してイノベーターのメンターをつけたり、職場体験を提供したりすることを考えています」とダービー氏。
こうして生徒の意思や個性が尊重されると、「なんでもあり」の無法地帯になってしまわないのか。その点については、あくまでも学校の規律内での自由が尊重されるのであり、「近隣コミュニティと関わり、ボランティア活動などを通して“コミュニティの中での自分”であることを知ること」が、節度を持つ一助になると話す。
「ルールはありながらも、ルールを破るようなチャレンジや失敗を重ね、自らの伸ばせるところ、活路を見つけていく。“全人教育”はそういう生徒をサポートしていくものであり、失敗から学ぶ生徒を育てていきたい」
訂正:冒頭、William Webb-Ellisがプレイしていたスポーツの表記を「サッカー」から「フットボール」に修正いたしました。