開放性は先進国と途上国の間に大きな差
パスポート・インデックスと並んで、開放性を示すオープンネス・インデックスは、米国が発展途上国からの人々をさほど受け入れていないことを示している。米国のパスポート保持者は184カ国・地域をビザなしで訪問できるが、米国はビザなし訪問を44カ国にしか認めておらず、オープンネス・インデックスのランキングでは78位だ。この差が米国より大きいのはオーストラリアだけだが、カナダやニュージーランド、日本もそう違わない。興味深いことに、これら5カ国はすべて過去10年間でパスポートの強さを示すランキングで横ばいか順位を下げている。
最も開放的な上位20カ国は、旅行者に人気のセーシェルとモルディブを含め、すべてアフリカの国か小さな島国だ(カンボジアは例外)。このうち12カ国はすべての国の人を受け入れており、ビザは不要か、到着時にビザを取得できるようにしている。逆に、まったく開放していない国はアフガニスタン、北朝鮮、パプアニューギニア、トルクメニスタンの4カ国だけだ。
世界で最もパワフルなパスポートの2023年ランキングトップ10は以下のとおりだ(34カ国がランクインしている)。
1位:シンガポール(192カ国・地域)
2位:ドイツ、イタリア、スペイン(190カ国・地域)
3位:オーストリア、フィンランド、フランス、日本、ルクセンブルク、韓国、スウェーデン(189カ国・地域)
4位:デンマーク、アイルランド、オランダ、英国(188カ国・地域)
5位:ベルギー、チョコ共和国、マルタ共和国、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、スイス(187カ国・地域)
6位:オーストラリア、ハンガリー、ポーランド(186カ国・地域)
7位:カナダ、ギリシャ(185カ国・地域)
8位:リトアニア、米国(184カ国・地域)
9位:ラトビア、スロバキア、スロベニア(183カ国・地域)
10位:エストニア、アイスランド(182カ国・地域)
ランキング詳細はこちらでチェックできる。
(forbes.com 原文)