受託された企業の皆さんは、「このプログラムから世界に羽ばたく起業家を輩出するぞ!」とアツい想いをもって起業家の支援に取り組んでいただいています。
実際に、この3つのプログラムを始めてから、全国のビジネスアワードでグランプリをはじめ、賞を受賞される企業が生まれています。
つい先日も、経済産業省九州経済産業局が選出する「*J-Startup KYUSHU」の企業に、佐賀県から2社選出されたんですよ!スタートアップ支援の成果が実を結んできた実感があり、とても嬉しいですね。
*「J-Startup」とは、経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成プログラムのこと
────支援の結果が、着実に出ているんですね!では、今までスタートアップ支援をしてきた中で、佐賀県発となる今注目の企業はありますか?
村川:では今回「J-Startup KYUSHU」に選ばれた、「株式会社Dessun(デッサン)」という会社をご紹介します。デッサンは、「Startup Gateway」や「Startup Connect」等の事業に採択をされた企業で、まさに“佐賀型”のスタートアップ支援をしっかり活かして活躍している会社なんです。
東京から移住した元大手企業に勤めていた方が起業されたのですが、実はこの方、佐賀県が地元なわけでもありません。「佐賀だからこそじっくり課題に向き合えるし、都会よりもプレゼンスを確立しやすいのではないか」と思ったそうです。
────東京から起業するために佐賀を選ぶというのは、まさに佐賀から世界を目指すスタートアップ支援を目指す皆さんの取り組みにとって、ペルソナのような方ですね!
村川:デッサンは、アワードでも受賞歴があって「九州・山口ベンチャーマーケット2021」のスタートアップ部門で準グランプリとなる優秀賞も受賞されているんですよ。事業としては、SDGsへの貢献を検討する中小企業と、その支援を得て活動資金を充実させたいNPOをマッチングするWEBプラットフォームサービスを展開しています。
企業にとってはSDGsへの貢献を行いながら企業PRができ、NPOにとってはその想いや活動に賛同した企業から資金が調達できる双方にメリットのあるサービスです。2020年10月にスタートし、現在NPO登録社数は200社以上に成長し、今後企業とのマッチングをしていく段階に入ります。
株式投資型クラウドファンディングや第三者割当増資によって資金調達も順調に行っていて、今後ますます事業の加速が期待されます。
────今のお話をお伺いして、起業して関係が終わるのではなく、その後の支援もしっかりサポートされているのが良くわかります。支援企業とスタートアップ推進室の皆さんとの距離の近さを感じますね!
北村:実際にプログラムに参加する彼らとのコミュニケーションはとても活発で、SlackやMessengerでのやりとりは昼夜問わず連絡がくるんですよ(笑)
個別の起業家に対する解像度が高い情報を持ちながら、日常的に密に関わっています。だからこそ、常に相談もきますし、私たちもそれぞれに対して、今、どういった支援が必要なのかわかる関係性が築けていると思いますね。