経営・戦略

2023.07.25 11:45

33期連続増収増益。ドンキの強さをつくった権限委譲カルチャー

Forbes JAPAN編集部
「すごいね、よくやったねと普通に褒めてもいい。しかし、それ以上に『長い間一緒にやってきたけど、あなたのこういうところはすごいと思う』と本人がひそかに誇りに思っていることを指摘するのが最上級の褒め方でしょう。私は過去十数年、現場を褒めっぱなしです」(安田)

おかしなことには目をつぶって結果が出るまでグッとこらえ、いいところに意識的に目を向ける。その姿勢に徹する安田を、吉田は「グレートリスナー」と評する。

「昔は怖かったですよ。しかし、安田自身も変化を続けています。安田に毎月エグゼクティブレポートを上げる人は約300人。とりまとめて送るのが遅れると、『今月分はまだかな。楽しみにしてるんだけど』と電話がかかってきます。一昨年からは、その下のレイヤーからも話を聞こうとティーパーティというイベントを始めました。プレゼンがたどたどしい若手も多いですが、安田は絶対に遮らないで最後まで聞く」(吉田)

「源流」は、もともと安田の頭のなかを言語化したものである。ただ、安田もまた「源流」に書かれた内容に合わせて自身をバージョンアップさせているのだ。


───────── なぜ、安田は吉田を「選んだ」のか。本誌ではさらに両氏の言葉が続く。
この記事の続きと解説は、フォーブス ジャパン2023年9月号(7月25日発売)に掲載。下記リンク枠から購入可能。

文=村上 敬 写真(人物)=苅部太郎 編集=坂元耕二

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