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2023.08.15 16:00

不動産王・永野彰一の投資哲学 「中古品をちょっと高めに売る」もビジネスだ

Olivier Le Moal / Getty Images

行動哲学17:何でもいいから、まずは投資をしてみる

投資が初めての人は、まずは金に投資すればいい。
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金の投資は2つしかありません。架空と現物です。架空とは、実物を伴わない取引のことで、オンラインですが、絶対にオンラインはやるべきではない。現金が引き落とされるだけです。ネットでは、今日は5グラムとか出ますけれど、これは引き出せません。それに、1キログラム貯まって引き出そうとしても、多くの会社がそんな現物を持っていません。

つまり、金の金額で、現金を積み立てていっているだけなんです。たとえば投資家が1トン分の金を持っていても、その会社にある金なんてせいぜい数十キログラムです。で、出せと言ったら、現金で返しますと言ってきます。何の意味もない。そういう数字上の取引はなく、現物にしてください。メープルリーフ金貨でも全然いいのです。とにかく投資するなら現物です。金は、買って持っていてください。

株投資をする場合でも、信用取引、架空取引は絶対にやらずに、現物を動かすものをやってください。コモディティは一切やめてください。その他だと、明確に現物のある不動産はいいと思います。
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現物を取引する中で、勉強することもあるだろうし、やり取りにも慣れてくるし、成功体験も得られます。

たとえば、参考書として買った1千500円の本があるとします。読んで知識を得たので、メルカリで1千600円で売りました、でもいいんです。中古でちょっと高めに出すだけ。現物のものはどこまでも虚業にはならないので、それもひとつのビジネスかなと思います。

まずは、現物で投資を始めて、失敗と成功をして、取引に慣れてください。その過程で、自分がどういう人間か、どういうものが合っているかがわかってから、違うパターンの投資へ移行してください。


永野彰一(ながの・しょういち)◎投資家・事業家。早稲田大学法学部卒。14歳のときに取得した「乙種第4類危険物取扱者」を手始めに、100を超える資格を高校在学中の2年間に取得。最年少取得記録を多数保有している。プロの雀士でもある。現在は、不動産投資家として活動し、全国に数百の山や戸建て、アパートなどを所有。「山王」と呼ばれている。テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』などメディアにも多数出演。著書に成功したければ行動しろ!永野彰一の成功哲学』(アルソス刊)のほか、『平成生まれの資格王が教える 光速の暗記・勉強法』(TAC出版)、『一生お金に困らない山投資の始め方』『一生お金に困らない家投資の始め方』(以上、クロスメディア・パブリッシング)、『山王が教える 1円不動産投資』(自由国民社)などがある。

文=永野彰一

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