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2023.07.18 18:00

ハリウッドのストは「Netflixの追い風」、目標株価引き上げ

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ネットフリックスの株価は7月17日、1年以上ぶりの高値に上昇した。アナリストたちは、同社のパスワード共有の制限が新たに数十億ドルの収益をもたらすと予想し、現在進行中のハリウッドのストライキが株価のさらなる上昇を後押しする可能性があると指摘した。
 
ネットフリックスの株価は17日朝に約3%上昇して457ドルをつけ、昨年2月1日以来の高値をつけた。
 
この上昇の直前にドイツ銀行のアナリストのブライアン・クラフトは、ネットフリックスのパスワード共有対策が効果を発揮すると予測し、目標株価を410ドルから475ドルに引き上げていた。クラフトは、同社が2025年までに約90億ドルの新たな収益を得ることになると述べ、来年末までに2000万近くの新たな有料アカウントが追加されると予測した。
 
ループ・キャピタルのアナリストのアラン・グールドも17日にネットフリックスの目標株価を大幅に引き上げ「伝統的な制作スタジオが収益面で苦戦して支出を抑えたのに対し、ネットフリックスは何年も黒字を維持しているため、ストリーミング戦争に勝利している」と指摘した。
 
グールドはさらに、ハリウッドのストライキがネットフリックスの競争優位性を高め、より多くの現金を手にすることを可能にするはずだと述べている。その理由として彼は、ネットフリックスが競合と比べて、より多くのコンテンツを保有しており、プロモーションにおける俳優たちへの依存度が、類似企業の中で最も低いことを挙げた。
 
ネットフリックスの株価は現在、過去1年間で138%という驚異的な上昇を見せているが、2021年11月につけた史上最高値の692ドルを35%下回っている。同社は、19日午後に今年第2四半期の決算を発表し、パスワードの共有制限がどのような業績につながったかを明らかにする。アナリストは、ネットフリックスの世界の加入者数が1%増の2億3500万人になると予想している。
 
直近のアカウント制限に加えて、ネットフリックスはより安価な広告つきプランを始動した。ドイツ銀行は、広告つきプランの会員が2030年までに全ユーザーの約35%を占めるようになり、年間の広告収入が60億ドルに達すると予測している(ネットフリックスの2022年の総売上高は約320億ドル)。
 
マイケル・ナサンソン率いるMoffettNathansonのアナリストは最近のメモで、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのような競合が収益を強化しようとしている中、ネットフリックスが間もなく、外部制作のコンテンツを安価に取得してライブラリを増やすという以前のモデルに軸足を戻すかもしれないと予測した。ニールセン・メディアのデータを引用したナサソンの分析によると、現状でネットフリックスの視聴時間の約53%を買い取りコンテンツが占めている。
 
forbes.com 原文

編集=上田裕資

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