スポーツ

2023.08.01 12:30

炎に包まれながらの100m走で消防士がギネス世界記録を更新

Wonderfulengineering

フランス、リール在住の消防士でファイヤースタントマンでもあるジョナサン・ヴェロが、2つのギネス世界記録を達成した。ヴェロは現在、炎に包まれた状態での100m走の最速記録と、最長距離走の記録を保持している。

米ワシントン・ポスト紙によると、ヴェロは100メートルの猛烈なレースを17秒で完走し、総走行距離は272.25メートルであった。これは、従来の最高記録である24.58秒と204.23メートルを上回った。
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ヴェロが記録を更新したのは2022年9月のことだが、最近になってギネスから公式認定証を受け取った。ヴェロは今後もっと激しい世界記録が打ち立てられるだろうと考えている。
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危険なレース中に身を守るため、ヴェロはいくつかの予防策を講じた。3層の防護服を着用したのだ。最初の層は、難燃性のスウェットパンツと長袖のTシャツで、どちらも特殊な「ネイキッド・バーン」ジェルでコーティングされている。その上に、同じく難燃性ジェルを塗布したジャンプスーツを着用し、顔にはマスクをした。最後に、手袋とブーツを含む防火服を着用した。かさばる装備にもかかわらず、ヴェロの驚異的なスピードと飛距離は相変わらずであった。


幸いなことに、レースには同僚や消防関係者のサポートがあり、関係者全員の安全が確保されていた。しかし、何重ものプロテクションを施しても、ヴェロは背中とハムストリングスに火傷を負ってしまったが、ローションを塗って数日で回復したという。

ヴェロは、痛みを経験することも、炎にまつわるレースへの情熱がもたらすリスクの一部だと話す。

いずれにせよ、ヴェロの快挙を祝福すべきことだ。炎についてのギネス記録を、1つだけでなく2つも持っているのは素晴らしいことである。趣味は人それぞれだが、このように炎を用いてチャレンジすることに喜びを見出す人もいる。


(この記事は、英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」から翻訳転載したものである)

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