関心はすでに急速に低下している。ニュースサイトAxiosは7月15日、調査会社Sensor Towerのデータを引用し、スレッズのデイリー・アクティブ・ユーザー数(DAU)が、わずか数日で20%減少したことを報道した。アプリの利用時間も20分から10分へと、ほぼ半減している。
このアプリのフィードに問題があることは明らかだ。スレッズがインスタグラムのフォローワーを引き継げるようにしたのは賢明だったが、初期のフィードは、フォローしていない著名人やインフルエンサーの投稿があふれる、混沌としたものになっていた。
これを受け「もう耐えられない」と投稿するユーザーや、ツイッターやBluesky、Mastodonなどに戻る人々が増えている。
ここ数日で状況はようやく改善された模様で、筆者のフィードは、実際にフォローしている人々で構成されている。しかし、それはまだツイッターの「おすすめ(For You)」と「フォロー中(Following)」をブレンドしたような状態で、時系列的なタイムラインになっていない。このアプリは、デスクトップで使用できない点も大きなマイナスだと言える。
スレッズは、急速に改善されているとしても、未熟な状態でローンチすることで、チャンスを逃してしまったのかもしれない。ひどいフィードに悩まされた何百万人もの人々が、二度と戻ってこないことも十分考えられる。この失敗は、メタ的な欲望が、かつてはシンプルな時系列のフィードだったインスタグラムやフェイスブックを駄目にしてしまったことを彷彿とさせる。
スレッズが、わずかな期間で非常に強固な基盤を築いたことは確かだ。しかし、彼らは、ツイッターよりも劣るプロダクトを提示することで、大規模なローンチを無駄にしてしまった。今後の修正でアプリが長期的な発展を遂げられるかどうかが、気になるところだ。
(forbes.com 原文)