米国立気象局は、ニューヨーク州全域と、イリノイ、インディアナ、ミシガン、ノースカロライナ、オハイオ、ペンシルベニア、バーモント、ワイオミングの各州の一部に大気汚染警報を発令。CNNによれば、7000万人が警報の対象となった。
IQAirによると、インディアナ、アイオワ、モンタナ、ニューヨーク、オハイオ、ペンシルベニアの各州の一部都市では大気汚染度を示す大気質指数(AQI)が165を超え、一般市民にとって不健康な「コード・レッド」レベルに達している。イリノイ州シカゴとミシガン州デトロイトの主要2都市は17日午前の時点でAQIがそれぞれ119と84となり、世界の大気汚染都市トップ15に入った。
米国立気象局は、ノースカロライナ州ウィンストンセーラムやペンシルベニア州フィラデルフィアなどの都市に「コード・オレンジ」警報を発令。これはAQIが101~150で、敏感なグループにとって不健康な汚染度を意味する。
カナダ省庁間森林火災センターによると、同国では現在883件の山火事が発生しており、うち579件が鎮圧されていない。3月に始まった山火事は、気温上昇に伴い6月にかけて悪化し、これまでに消防士ら2人が死亡した。
カナダ天然資源省はツイッターへの投稿で「国土の大部分で8月まで通常より多い火災活動が続く」と予測。米国各地の都市は、今後も山火事の煙の影響を受け続けるとみられる。
米北東部は今月これに先だち、大規模な洪水に見舞われていた。バーモント州では、1000年に1度の大雨が発生。ペンシルベニア州フィラデルフィアでは洪水で少なくとも5人が死亡した。シカゴでは12日、約12個の竜巻が発生している。
(forbes.com 原文)