宇宙

2023.07.17

細い三日月と惑星、いよいよペルセウス座流星群も楽しめる今週の夜空

トルコ、アンカラに現れた三日月、2023年1月23日(Mehmet Ali Ozcan/Anadolu Agency via Getty Images)

北半球の高緯度では今も暗闇が不足気味の今日この頃、天体観測には向いていない時期だと思うかもしれない。恒星についてはそうかもしれないが、太陽系では見るべきものが山ほどある。新月を迎えて月が新たな周期に入る今週、三日月がいくつもの惑星と接近する。

ペルセウス座流星群にも注目してほしい。今年は昨年以上のすばらしい光景が約束されている。そして、もう始まっている。

7月17日月曜日:新月とペルセウス座流星群

今日は(ほぼ)新月(正確な新月の瞬間は18日3時32分)、月が地球と太陽のほぼ中間に来るため、太陽のまぶしさに隠れる。

月の光がないことは、星を見るのに最適な夜であることを意味しているが、今週は毎年恒例のペルセウス座流星群が始まるときなのでなおさらだ。

流星群は8月24日頃まで続き、空の暗い場所からなら、8月13日のピーク時には1時間当たり100〜150個の「流れ星」が見られる。

幸い8月13日は次の新月の少し前なので、2023年のペルセウス座流星群は見逃せないチャンスだ。

7月19日水曜日:細い三日月と水星

生れたばかりの三日月を見る最初のチャンス、ただし、輝面比はわずか2.5%なので見つけるのはとても難しい。西北西の空が開けた場所で、日の入り直後に双眼鏡で見てみよう。月の左下すぐには水星が見つかるかもしれない。

7月20日木曜日、三日月の近くに金星、水星、火星が見える(STELLARIUM)7月20日木曜日、三日月の近くに金星、水星、火星が見える(STELLARIUM)

7月20日木曜日:三日月が金星、水星、火星と接近

7月20日の夕方、わずか6.3%照らされた非常に細い月が、水星と接近する。日の入り30分後に見える三日月は高度が低いため、地平線近くが見える場所に行きたい。左には金星と火星、そしてしし座で一番明るい星、レグルスも見える。

7月21日金曜日:月が火星と接近

今夜、輝面比6.3%の三日月が火星と近づく。下の方には金星が見える。

7月22日土曜日:三日月と惑星たちが整列

18%輝く美しい三日月は、火星と金星の両方に近づく。右のずっと下、地平線近くには水星も見える。

天体観測のヒント:太陽を見る方法(要注意!)

夜が短く昼が長い夏、そして太陽が10年間で最も活動的な現在は、太陽を学ぶ絶好の機会だ。ただし、見るには太陽フィルターを使って十分に注意する必要がある。

日食メガネは手軽で最適だ(2023年10月14日と2024年4月8日に北米にいる人は、皆既日食を見るためにも入手する価値がある)。もっと詳しく調べたい人には専用の双眼鏡もある(通常の双眼鏡では絶対に太陽を見てはいけない)。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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