ペルセウス座流星群は今年、7月17日から8月24日にかけて現れ、日本では8月13日午後5時ごろにピークを迎える。1時間あたり最大100個の流星が見える可能性があるが、米国流星学会(AMS)によると都市部から離れた地域では50〜75個ほどとなる。天候や街の光などの条件が悪ければ、この数はずっと少なくなる。
ペルセウス座流星群は、スイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)のちりが地球大気とぶつかることで毎年起きる現象だ。観測には、完全な暗闇と、普段と違う時間帯に屋外に出ることが必要なため、このためにキャンプに出掛けるという人も多い。
以下に、ペルセウス座流星群を見たい人が知っておくべき6つのことを挙げる。
・光害の少ない場所、例えば、人里離れた照明のない地域や、国際ダークスカイ協会が認定した星空保護区に行くのがベストだ。早めの予約をお勧めする。
・晴れた空が必要だ。雲があると何も見えなくなる。
・8月13日夜から14日未明にかけたピーク時に観測しよう。
・忍耐が重要。流星が見えるまで待ち続けよう。
・目を暗闇に慣らすには30分から1時間が必要だ。スマートフォンを見ると、慣れた目が戻ってしまうので注意すること。
・双眼鏡や望遠鏡は視界を狭めてしまうだけなので、必要ない。肉眼で十分だ。
・折りたたみ椅子や毛布があると、首を痛めにくい。
今年のペルセウス座流星群が特にエキサイティングな理由は、見頃の夜に月が出ていないからだ。ピークの夜は新月の数日前に当たり、月は非常に細くなるのでほとんど気にならないだろう。昨年のペルセウス座流星群は満月と重なってしまい、見えにくかった。
流星は、小さな岩石の破片やちりが地球の大気にぶつかって燃え上がる現象だ。流星群は、彗星や小惑星がちりを撒き散らした軌道を地球が通過することで起きる。ペルセウス座流星群の原因となるスイフト・タットル彗星は、太陽をおよそ133年かけて周回している。
ペルセウス座流星群は、主に北半球で見られる現象だ。ペルセウス座は、北半球では8月中旬の日没頃に北西の空高くに昇る。ペルセウス座流星群は、ペルセウス座付近から放射状に出現するが、夜空のどこにでも現れる可能性がある。
(forbes.com 原文)