ヘルスケア

2023.07.16 11:00

空気中の新型コロナウイルスを検出 画期的な室内モニター、米大が開発

遠藤宗生
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研究チームは、この空気環境モニターを新型コロナ陽性患者2人の居住するアパートの1室に設置して、対照実験を行った。寝室から採取したリアルタイムの空気サンプルを、ウイルスの存在しない部屋から採取した空気サンプルと比較したところ、寝室の空気サンプルからはウイルスのRNAが検出されたが、対照の空気サンプルからは検出されなかった。

1室と同等の大きさの実験室に、エアロゾル化した新型コロナウイルスを散布して行った実験では、わずか数分のサンプル収集で、さまざまな濃度の空気中のウイルスを湿式サイクロンとバイオセンサーによって検出できた。

シリト教授は、「まず新型コロナウイルスから着手したが、インフルエンザ、RSウイルス、ライノウイルスなど、人々が日常的に感染している代表的な病原体も測定する計画だ」「病院では、このモニターを使って、患者にさまざまな合併症を引き起こす溶連菌を測定できる。人々の健康に実に大きな影響をもたらすだろう」と語っている。

研究チームは現在、この空気環境モニターの商品化に取り組んでいる。

forbes.com 原文

編集=荻原藤緒

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