まず、節電対策として取り組んでいる(検討しているを含む)ことは、「こまめな消灯」が67.4%でトップ。続いて「クールビズの実践」が48.0%、LEDなどの「消費電力の少ない製品・設備の導入」が46.2%となっています。塵積的な「こまめな消灯」を心がけているあたりは、涙ぐましい努力をしている印象ですが、5割近い企業が実施しているクールビズが、意外と根付いていると感じました。ただ、導入しているのは大企業が70.1%と大部分を占め、中小企業は半数以下に留まっています。
一方、結構節電に効くとされる「空調などの温度設定の見直し」は39.5%と約4割に留まっています。実際クールビズであっても推奨温度とされる28度というのは汗ばむため、作業効率が低下してしまうかもしれません。そうなると節電の意味が薄れてしまいます。
企業が設定する空調の温度設定は26度が30.7%ともっとも多く平均は26.2度。26度程度が快適な室温と感じている企業が多いようです。
ただ企業によっては、広い空間なケースも考えられ、「室温を27度~28度に保つため26度に設定している」と回答する企業もあるようです。
先日、物価高騰による倒産が過去最高レベルであると、同じ帝国データバンクが発表していますが、光熱費の高騰を商品に添加しづらく、悩んでいる企業も多いことでしょう。節電対策にも限界があり、安定したエネルギー供給を維持する努力を政府には取り組んでもらいたいものです。
出典:帝国データバンク「夏の電力使用量の削減対策調査」より