「チキンレース」との指摘も
一方、ウェドブッシュ証券のアリシア・リースは、脚本家のストライキが俳優のストライキに拡大したことで、早期解決の可能性が高まったと指摘。「製作会社側は監督たちのストライキを長引かせなかったし、大作のマーケティングに不可欠な俳優たちは非常に重要だ」とし、ネットフリックスやディズニーも交渉を後押しするはずだと付け加えた。しかし、ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は13日、「俳優組合と脚本家組合は、非現実的な期待をしている」と発言した。製作会社側は、俳優や脚本家がもっと譲歩することを望んでいるもようだ。
一方、法律事務所West Coast Employment Lawyersのパートナーで雇用訴訟担当のロン・ザンブラノは、両者の対立を「チキンレース」と表現。「今の状況は、まさに芝居のようなものだ。俳優は製作会社を必要とし、製作会社は俳優を必要としている。問題は、取引が成立する前に、互いがどれだけの損失を覚悟しているかということだ」と述べた。
(forbes.com 原文)