巨額の調達が相次ぐAI分野
AI分野ではここ最近、巨額の資金調達が相次いでいる。会話型チャットボットの「Pi」で知られるInflection AI(インフレクションAI)は6月に、40億ドルと報じられた評価額で13億ドルを調達した。ChatGPTのライバルの「Claude」の開発元のAnthropic(アンソロピック)も、5月に4億5000万ドルを調達した。OpenAIも4月に3億ドル相当の株式の売却を完了し、その1カ月後に他の新興企業を支援するファンドのために1億7500万ドルを調達した。Adept(アデプト)は3月に3億5000万ドルの資金調達を発表し、ユニコーンとなった。Stability AI(スタビリティAI)も、今年春に多くの投資家と面談し新たなアップラウンドを模索していたと関係者は述べている。
ハギングフェイスの評価額が40億ドルに上昇した場合、同社はインフレクションAIと並んで、評価額が50億ドルとされるアンソロピックのすぐ後ろに位置することになる。一方、この分野の巨人のOpenAIの評価額の算定は、所有権が入り組んでいるために難しいが、過去の調達の規模を考慮すると270億ドルから290億ドルだと推測できる。
ドランジュは、生成AIに関するフォーブスの別の記事で「この分野では評価額が1000億ドルの企業が複数生まれる可能性がある」と述べていた。
(forbes.com 原文)