アイオニック5 Nは、「N グリン・モード」(笑顔パワーブースト・モード)に、誰でも綺麗にドリフトができるようになる「N ドリフト・オプティマイザー」、そしてEVなのにミッション感覚が味わえるモード、そしてドライバーのその時の気分に合わせる3つのサウンドモードなど、魅力が詰まっている。
ちなみに、「N」というネーミングは、BMWの「M」、あるいはホンダの「タイプR」のような意味合いがある。つまり、高性能を意味する。
今週の日曜日で、世界一のモータースポーツの祭典の一つ「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードが終わった。ロンドンの南、サセクスという街で、多くのカーメーカーが派手に展示したり、新車を披露したりするこの会場で一番目立ったのはヒョンデだった。発表会の司会を務めたのは、イギリスの有名なモデル&レーサー、「ジョディ・キッド」だけど、ゲストとして登場したのはグッドウッドのオーナーのリッチモンド公爵、そしてヒョンデのチャン・ジェフン社長。
また、発表会の1時間後には、アイオニック5 Nと同社のラリーカー3台が、グッドウッドのコース上でタイヤからの白煙を上げながら、10分間の派手なパフォーマンスを披露した。とにかく、今回のヒョンデは物凄く力が入っていると感じた。言い換えれば、トヨタ以外の日本のカーメーカーの存在感の薄さが目立った。
肉眼で会場の発表会を見た僕として一番驚いたのは、「アイオニック5 N」の3人の主な開発メンバーが話した内容だ。いや、内容というより、クルマの詳細を説明しながら、3人ともグリン(笑顔)が止まらなかった。この人たちは本当にクルマが好きで、本当にEVを面白くしようとしていることが十分伝わってきた。正直なところ、どのメーカーもヒョンデの情熱とイノベーションについていけないのではないだろうか。