UFC代表が舞台回し
まず経緯を簡単に振り返っておこう。ことの発端はマスクの発言だ。マスクは6月20日、当時まだ公開されていなかったスレッズに関するツイッターのスレッドに「金網マッチだったらやるよ。もし彼にその気があるならだけど(笑)」と投稿した。ザッカーバーグは翌日、Instagram(インスタグラム)のストーリーで反応。マスクのツイートのスクリーンショットに、総合格闘技UFCの元ライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフのおなじみのフレーズ「場所を送れ」という言葉を添えた画像を投稿した。
これに関してメタの広報担当者は、ザッカーバーグの応答は「ジョークではなく」本気だと、テック系ニュースサイト「ザ・ヴァージ」に説明した。
ふたりがリングで闘う可能性が話題になるなか、UFCのダナ・ホワイト代表も「ザッカーバーグ対マスク」とプリントされたTシャツを着た動画をインスタグラムに投稿し、さらに盛り上げた。ちなみにこのTシャツは商品化されていて、UFCのウェブサイトで販売されている。
ニューヨーク・タイムズは7月1日、ホワイトの話として、マスクとザッカーバーグはふたりとも闘いたがっていて、それにはチャリティーの要素がなくてはいけないという点にも同意していると伝えた。ホワイトはふたりによるエキシビションマッチの開催に協力する意向も示している。
その後、ふたりが格闘家たちとトレーニングを積んでいるらしいこともわかった。3日には、マスクがUFCのレジェンドのジョルジュ・サンピエール、総合格闘技の指導者ジョン・ダナハー、ブラジリアン柔術の黒帯レックス・フリードマンとトレーニングしている写真がネット上で公開された。サンピエールは、トレーニングウェアを着た4人が並んだ写真をインスタグラムに投稿している。
柔術の心得があるザッカーバーグも、ジムでUFCミドル級王者のイスラエル・アデサンヤとUFCフェザー級王者のアレクサンダー・ヴォルカノフスキーと撮った写真が11日にツイッターに投稿されている。