表示が不十分だと指摘された55製品のうち、27製品(49%)に分量やアレルゲン情報の不正確な表示などの問題があり、適切な警告がされていない事例もあった。また、39製品で栄養成分表示が不正確だった。
不正確な表示のうち最も多かったのは炭水化物含有量に関してで、14製品が該当した。これは、食品の炭水化物含有量に基づいてインスリンの投与量を調節する1型糖尿病患者にとっても重大な脅威となる。
英国における現行の食品表示規制では、食物アレルギーや食物不耐症を引き起こす可能性のある14種類の物質や製品について、含有していることを太字などで強調して栄養成分表に明示するよう義務付けている。消費者は、植物由来・ヴィーガン表示のついた商品を購入する際には成分表をよく確認し、カゼイン(乳たんぱく質の1種)、ラクトース(乳糖)、ホエイたんぱく質(乳清)、コラーゲン(動物の皮骨由来)、ラードや獣脂(動物性脂肪)などが含まれていないか注意することが推奨されている。
環境・食料・農村省の広報担当者は、「消費者が安心して食品を購入できるよう、食品表示は誤解を招くものであってはならない。食物アレルギーを引き起こす可能性のある原材料の含有をパッケージ上で明示するよう義務付けているのは、そのためだ」と説明した。
(forbes.com 原文)