北米

2023.07.14 07:00

米ホワイトハウスのコカイン事件、容疑者特定できず捜査終了

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米ホワイトハウスでコカインが見つかった問題で、米大統領警護隊(シークレットサービス)は、容疑者を特定できないまま、捜査を終了した。米CNNが13日、報じた。

CNNが関係筋2人の話として報じたところによると、シークレットサービスは訪問者記録や監視カメラの映像を調べたものの、容疑者は特定できず、コカインが持ち込まれた時期も特定できなかったため、捜査を打ち切った。

コカインは2日、ホワイトハウスの訪問者が西棟を見学する際に荷物を預ける収納棚で見つかった。CNNはその後の報道で、コカインが人通りの多い場所にあったことから、容疑者が特定される見込みは薄いとのシークレットサービスの見解を伝えていた。

この問題をめぐっては、共和党員の一部から、根拠のない強引な推論でジョー・バイデン大統領を批判する発言が相次いでいた。

コカイン発見時、バイデン大統領と家族は独立記念日の休暇のため大統領専用別荘キャンプデービッドに滞在しており不在だった。にもかかわらず、共和党員の一部、とりわけドナルド・トランプ前大統領は、バイデン大統領かその次男でかつて薬物に依存していたハンター・バイデンが関与した可能性を指摘。トランプはこの事件を利用し、自身の機密文書の取り扱いをめぐる司法省の起訴の信ぴょう性に異議を唱え、コカインがバイデン大統領のものだった可能性まで示唆した。

トランプは10日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に、ホワイトハウスに誰がコカインを持ち込んだかをとらえた監視カメラの映像がないのなら、「それは彼らが映像のテープを破棄したということ。コカインはハンター、そしておそらく悪徳ジョーが使うためのものだったということだ。全くどうしようもない大統領に少しの活力とエネルギーを与えるために!」と投稿した。

トランプはこれに先立ち、機密文書の不適切な取り扱いをめぐり自身を起訴した司法省の特別検察官ジャック・スミスの関与も示唆。スミスは「錯乱」して「頭がおかしい」とし、「私には彼がヤク中に見える!」と主張した。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子・編集=遠藤宗生

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