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2023.07.15 12:00

NBAサマーリーグの見どころ 推しのロケッツ新人選手は活躍できるのか

20位指名のキャム・ウィットモア 強さと意外な冷静さ

アーメン・トンプソン選手は1試合のみの出場となっていまいましたが、こちらのキャム・ウィットモア選手は2試合しっかり出場したので、それらを見て感じたことをお伝えします。

まず初戦で見せてくれたのは、フィジカルの強さと身体能力の高さです。それだけではなく、ボール運びの時にはしっかりとパスコースを見て、パスもさばけている印象でした。コート上を駆け抜け、ゴール下で相手ディフェンスの隙をついたパスをもらい、シュートを決めていました。ややパスが遅れてしまい相手ディフェンスが追いついてきたのですが、持ち前のフィジカルでカバーできていました。

1試合目は少しやる気が空回りしてしまっていたのか、ボールを持ちすぎてしまっているシーンも見られましたが、2試合目ではしっかりと改善していました。1試合目では16.7%(1/6)と沈んでしまっていた3ポイントシュートですが、2試合目では修正し、42.9%(3/7)と素晴らしい数字を叩き出しました。2試合目ほどの確率はなくても安定的に外のシュートが決めていければ、持ち前の身体能力とフィジカルが活かせるプレーがもっと増えてくるのではないでしょうか。
持ち味を生かしたプレーをするロケッツのキャム・ウィットモア選手(Getty Images)

持ち味を生かしたプレーをするロケッツのキャム・ウィットモア選手(Getty Images)


2試合目になると、オフェンス時に味方の位置を考えた空間を自ら動いて作り、3ポイントエリアで待機したり、スペースをつぶさない意識をもって自分の位置を随時調整して動いたりする冷静さも感じられました。

相手ディフェンスの裏を狙いにいくシーンもありました。そしてシュートを放てるタイミングがあれば打つという攻めの姿勢と冷静さのバランスが素晴らしい選手だと感じました。無理に自分で攻めきらず味方へのパスもしっかり出せていました。2試合目の第4クォーター1分13秒では、ブロックされてしまうのですが、そこからディフェンスに戻り、相手からボールをスティール!そのまま自らシュートに行き、エンドワン(正式には「バスケットカウントワンスロー」)を勝ち取りました。

こういった負けん気も今後、ロケッツに必要な存在となってくれることを感じさせてくれました。その後のフリースローは落としましたが......。

キャム・ウィットモア選手は1試合平均17.5得点、6リバウンドを記録。シュート成功確率はフリースロー含め全体的に低めなので安定性が出てくると、より輝けそうな印象ですが、それでも十分なスタッツを記録しています。

ただ、ボールマンに対するディフェンスは頑張っていましたが、マークマンの相手がボールを持っていないと腰を浮かしてしまう癖があるように感じました。腰が浮いてしまっていると相手の一瞬の動きに遅れてしまうので、ディフェンスが後手になり、得点につながるプレーをされてしまうので、集中を切らさないように改善していってほしいと思います。

この新人2人はロケッツのスタメンを勝ち取ることができるのでしょうか?

ロケッツは今オフで補強も行ったのでスタメンを勝ち取るのは難しいですが、期待してしまいます。出番は必ずあるであろう2人から目が離せません。本当は2年目を迎えるジャバリ・スミスJr選手やタリ・イーソン選手の活躍も書きたかったのですが、長くなりすぎるので今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。
2年目を迎えるジャバリ・スミスJr選手(右)とタリ・イーソン選手(Getty Images)

2年目を迎えるジャバリ・スミスJr選手(右)とタリ・イーソン選手(Getty Images)


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連載:まっつん&しゃっくの素人NBA入門塾

文=しゃっく

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