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2023.07.15

NBAサマーリーグの見どころ 推しのロケッツ新人選手は活躍できるのか

サマーリーグが開催中のNBA ロケッツがドラフト4位指名で獲得したアーメン・トンプソン選手(Getty Images)

ドラフト4位のアーメン・トンプソンの実力は?

4位指名のアーメン・トンプソン選手からお話したいと思います。まず僕がずっと抱いている懸念点について。以前もお伝えしましたが、彼が所属していたリーグ「オーバータイム・エリート」のレベルがどれだけNBAに通用するか、という点です。

このリーグは2021年に新設されたばかり。16歳〜20歳の選手が最低でも年間10万ドルの給与を受け取りながら、将来NBA入りを目指す、アトランタを拠点としたリーグです。比較的身体の細い選手たちが多い印象もあったので、フィジカル面がどの程度NBAに通用するかが一番心配なポイントでした。

ですが、サマーリーグを見ると、彼はこの心配を吹き飛ばしてくれました!むしろ、過去の自分に喝を入れたくなるくらいアーメン・トンプソン選手は輝いていました。

とにかくガードながら大きな身長がとても魅力的。ドライブからも常にパスを意識して隙あれば自らドライブし、懸念だったフィジカル負けもなく、コースに相手ディフェンスが入ってきても、長い腕を活かしてムチのようにしなやかなレイアップシュートを決めきっていました。

自分がボールを持っていない場面でも味方選手がパスをだせるように動いていたり、自分がボールを持っている時は、一瞬を射抜く美しいパスも披露してくれていました。これはレギュラーシーズンが始まると素晴らしいハイライトプレイをたくさん見せてくれそうです。

特に印象に残っているプレーは、かなり遠い位置からのフローターです。一本だけしかこのシュートは放っていなかったので精度については何とも言えませんが、このシュートが安定して打ち出せるなら、相手にとって脅威になりそうです。そして、身長が高いので相手との身長差を活用したポストプレーも魅力的でした。

さらに味方選手のシュートが落ちた時に、彼がゴール下にいると、リバウンドをもぎ取ってくれるのは味方シューターも心強いのではないでしょうか。実際1試合目の第4クォーター6分38秒の場面でリバウンドをとり、そのままファールをもらいながらシュートを決めきるシーンもみられました。彼のオフェンス能力は数字にも現れていて、1試合目のスタッツのみですが、16得点、5アシストを記録しています。
1試合目で負傷し、ベンチから見守るトンプソン選手(Getty Images)

1試合目で負傷し、ベンチから見守るトンプソン選手(Getty Images)


懸念点としては、サマーリーグ前から言われていた3ポイントシュートでしょうか。しかし、スタッツでみると100%、これは1本しか打ってないからですが(笑)。打てるタイミングがあれば特に躊躇せず放ってきそうな印象だったので、問題ない気もしています。レギュラーシーズン中に3ポイントが入らなくても打ち続ける姿勢があれば、将来的に改善されると思います。

スピードを活かしたドライブは素晴らしい持ち味ですが、相手ディフェンスが離れて守ってきた場合は、無理にドライブしていくのではなく離れた相手との位置を活かしてミドルシュートを放っていっても良いかなと感じました。とはいえ、当初の懸念は全く消えたので、これからがすごく楽しみです。

しかし、トンプソン選手は1試合目の第4クォーター残り57秒で、相手選手のブロックのため飛んだ時の着地で負傷してしまいました。怪我の状態は3〜4週間程度の離脱と公表されたので、レギュラーシーズンには間に合うと思いますが、非常に残念です。もう少しサマーリーグで彼の活躍を見てみたかったです。どうか早く回復することを祈っています。
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文=しゃっく

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