8500万人。世界経済フォーラムが2020年10月に発表した雇用報告書によると、2025年までにAIに取って代わられると試算した雇用の数はこれだけだが、同報告書では同じ期間にAIの結果としてさらに9700万人の新たな雇用が創出されるとも指摘している。
OECDの調査に参加した人々は、職場におけるAIに完全に懐疑的だったわけではない。AIは「面倒で危険な作業を減らし」、職場の安全性を向上させるために利用できると指摘する者もいた。食料品店のレジ、製造ライン、ファストフード店、高速道路の料金所など、自動化されたプロセスがますます人間に取って代わる中で、従業員が機械に仕事を奪われることを懸念するようになったのは、チャットボットの導入が初めてではない。
Harvard Business Review(ハーバード・ビジネス・レビュー)が3月に発表した記事によると、AIはその利点にもかかわらず、人間の「直感的、感情的、文化的に敏感」な能力に取って代わることはできない。つまり、AIは定型的で反復的な作業には「完璧に適している」が、少なくとも今のところは、人間の批判的思考を再現することはできない。少なくとも今のところは。
(forbes.com 原文)