Claude 2は、前回のバージョンよりも広く利用可能になっている。アンソロピックは、米国と英国で一般ユーザーが登録できる新たなベータテストのウェブサイトclaude.aiを立ち上げ、同時に、APIを通じて以前のモデルのClaude 1.3と同じ費用で、このバージョンを企業に開放した。
同社の共同創業者でCEOのダリオ・アモデイはフォーブスの取材に、このモデルが旧バージョンからの「飛躍的な進化だ」と語った。
テストの結果、Claude 2.0は、複数の指標で前モデルを上回ったという。Pythonのコーディングテストでは以前の56%から71.2%に、中学校の数学クイズの成績は85.2%から88%に、司法試験の成績は73%から76.5%に上昇した。また、旧バージョンは約7万5000語のプロンプトを分析できたが、Claude 2.0はその2倍、つまりガブリエル・ガルシア・マルケスの『百年の孤独』のような大作小説に対応するという。
アンソロピックは、約2カ月前にスパーク・キャピタルの主導で4億5000万ドルを調達し、その際の評価額が50億ドル(約7200億円)に近づいたと報じられた。同社は今年2月にも、グーグルから3億ドルを調達していた。
アンソロピックは、すでに数千の企業がClaudeのAPIを利用していると述べている。同社はまた、ZoomやNotion、AI画像ジェネレーターのMidjourneyなど、いくつかの大手の顧客とカスタマイズされたAIモデルの構築に取り組んでいる。